フラッグフットボールを授業で行ってみて  吹田市立佐井寺小学校 岸田真梨子

はじめてフラッグフットボールを授業で行ってみて、「子どもも私もおもいきり楽しむことができた。」というのが率直な感想です。でも、やってみるまでは、自分で指導できるのかとても不安でした。
私は以前に、フラッグフットボールの研修を受けたことがありました。研修中は、社会人や大学生の選手が丁寧に教えて下さり、「ハドル!」で集合したり、作戦を考え実行したりする楽しさを感じることができました。授業でもやってみたいなと思っていたのですが、アメリカンフットボールのルールもあまり分かっていないのにできるかなという不安があり、一歩踏み出せずにいました。そんな時に、グリコパッケージに当選し、ボールとフラッグのありがたいセットが小学校に届きました。チャレンジするなら今だなという思いに加えて、「カイザーズがゲストティーチャーとして、授業をサポートしますよ。」という心強い声もあり、挑戦してみることにしました。6年生の3学期に行った指導計画は次の通りです。

指導計画(6年生3学期)
主な学習内容
1時間目 オリエンテーションしっぽとり、ボールの投げ方
2時間目 1対1 2対1、
3時間目 カイザーズによる授業
4時間目 チームによる作戦練習
5時間目 リーグ戦開始
6時間目 リーグ戦
7時間目 リーグ戦
エキスポフラッシュ大会出場

はじめは、ボールを使わずに、フラッグだけを使って、しっぽとりや、1対1の動きをしました。鬼ごっこのようなおもしろさがあり、球技を苦手とする女の子も楽しんで始めることができました。またボールを投げる練習を始めると、今までさわったことのない形なので、みんな興味津々で取り組んでいました。真っ直ぐに投げようとしても、野球部の子どももすぐには上手に投げられず、コツをつかむまで、調度良い難しさがり、何度も何度も投げる姿が見られました。
授業でフラッグフットボールを取り入れるにあたって、私が一番不安に感じていたのは、作戦を実行する楽しさをどうやって伝えればよいかという点でした。ブロックやフェイクという動きはとても重要でありながら、子ども達にとっては、経験の少ない動きだと感じていたからです。しかし、カイザーズが来て、様々な作戦のデモプレイを見せてくれました。スローモーションでも見せてくれるので、「フェイクやブロックのおかげで、ボールを相手陣地へと運べるんだ!」と実感することができました。また、試合の始め方、ボールの投げ方や受け方といった基本的な動きも丁寧に教えて下さり、子どもたちはあっという間にフラッグフットボールというスポーツを身近に感じ、熱中していきました。授業だけではなく、大学生は給食や掃除も一緒に過ごしてくれるので、大学生活や将来の夢などについてもたくさん質問し、憧れのお兄さんというよりはスーパースターと過ごす一日をとても楽しんでいました。

カイザーズによる授業後、子どもたちの動きは大きく変化し、ゲームを楽しむことができるようになりました。フラッグフットボールの良いところは、全員に必ず役割があるというところです。ボールを扱うのが苦手な女子も、ブロックやフェイクで活躍することができました。また、1回ずつ攻撃がとまるので、成功したときには、上手な動きができたチームメイトに気づき声をかけることができるし、作戦が失敗した時は、なぜうまくいかなかったのかをチームで振り返ることができます。全体を通してみると、作戦を考えることで、話し合い活動が上手になり、クラスの仲が深まったと思います。

最後に、学年でチームを作り、エキスポフラッシュカップに参加しました。
作戦を成功させようと、自分の役割で真剣にプレーし、声をかけ合う姿に成長を感じました。
 振り返ってみると、学級開きの時期や球技が苦手な子への指導にとても良い教材ではないかと感じています。私のように、指導に不安を抱えている方もぜひチャレンジしてみて下さい。

フラッグフットボールを通して感じたこと 吹田市立桃山台小学校 深和優一

深和優一(ふかわ ゆういち)先生は、現在吹田市立桃山台小学校に勤務され、フラッグフットボールを授業に導入されて4年目を迎えます。このレポートは、過去3年間を振り返ってまとめていただいたものです。

桃山台小学校は千里たけみ小学校、竹見台中学校とあわせて、小中一貫校の「千里みらい夢学園」の一部を担っています。http://www.suita.ed.jp/gak/jhs/17-takemi/index.html

【はじめた動機】
2009年に学研体育部で開かれたフラッグフットボールの研修に参加した。その時、私は教員2年目で、まだフラッグフットボールというスポーツを全く知らなかった。
吹田市の陸上競技場で行われた研修は、準備が万全にされており、多数参加した教員皆が、楽しめる内容であった。社会人や大学生のアメリカンフットボール選手の指導は大変丁寧で分かりやすく、あっという間に時がすぎた。初めて、フラッグをつけてのしっぽ取りやボールが上手く投げられた時は、すごく楽しく、嬉しかったことを覚えている。2時間ほどの研修であったが、フラッグフットボールの楽しさに触れることができ、この研修を終えて、子どもたちにこのスポーツを知ってほしいと思うようになった。
そんな風に考えていたところ、関西大学のカイザーズの選手が、小学校を訪問し、子どもたちにフラッグフットボールを指導していただけるというお話をうかがった。研修で楽しさを感じていた私は、子どもたちに面白さを味わわせたいという思いと自分自身もフラッグフットボールを指導してみたいという思いがあった。そこで、作っていただいた機会を生かし、カイザーズに訪問していただき、そして私自身もフラッグフットボールを指導することになった。

【面白いと感じる部分】
フラッグフットボールの一番の面白さは、自分たちが考えた作戦が成功し、ボールを少しでも相手陣地に運べた時だと思う。フラッグを取る、ボールを上手に投げる、捕るなど他にもたくさんの面白さはある。しかし、作戦タイムで決めた作戦がその通りに決まり、タッチダウンすることができた時、何とも言えない喜びを感じることができる。そう思えたのは、授業や大会を通して、作戦が成功した時に子どもが1人だけでなくチーム皆が喜んでいる姿を見てきたからだ。

【授業の報告】
第1時(教室&運動場)
オリエンテーションは、まず教室で黒板を使って簡単なルール説明行った。また、ボールやフラッグを見せ、子どもたちの興味や関心を引き出した。それから面白さに触れるため、フラッグをつけ、しっぽとりをおこなった。子どもたちは、新しいスポーツとの出会いを楽しんでいた。

第2時(運動場)
しっぽとりをチームごとにした。まず個人戦、チーム戦(作戦無→有)と条件を変えて行った。それから、2VS1の宝運びゲームをおこなった。宝運びでは、まず作戦の時間をとらず行ったため、なかなか宝を運べないチームがあった。2回目は、作戦タイムを取り、行った。子どもたちは、それなりの作戦を考え出し、実行していた。最後には、全体で作戦を共有した。

第3時(運動場)
前回同様しっぽとりで体をほぐしてからから、2VS1の宝運びゲームをおこなった。前回の作戦を生かし、クロスで走ったり、引きつけてから走ったりなどの工夫が見られた。その後、3VS2の宝運びを行った。徐々にまっすぐ走るだけでなく、フェイントをしたり、ジグザグに走ったりするようになってきた。

第4・5時(運動場)
 カイザーズ訪問日。すごく楽しみにしていた子どもたち。まず、カイザーズの方たちの元気の良さに驚き、すぐに緊張がほぐれ、皆笑顔で楽しんでいた。カイザーズの選手の話をしっかりと聞き、フラッグフットボールの基本的な動き方や、作戦を教えていただいた。カイザーズの選手のデモプレーはかっこよく、子どもたちは歓声を上げていた。
最後には、簡単なゲームをすることができ、フラッグフットボールの楽しさを味わうことができた。今日一日で、子どもたちはフラッグフットボールに完全にはまったようだった。

第6時(運動場)
 しっぽとり、ハンドオフなどチームごとに行った。それから、4対3でゲームを行った。カイザーズの指導のおかげで、子どもたちは作戦タイムを有効に使い、ゲームを楽しむことができた。ただ、パスプレーがかっこいいと思うチームが多く、失敗がよく見られた。ゲームとゲームの間に集合し、ランプレーとパスプレーのどちらが、進むのに有効かということを確認し、ランプレーの重要性を共有した。

第7~9時(運動場)
 第7~9時では、リーグ戦を行った。子どもたちは、チームごとの作戦カードを利用し、ゲームに勝つために必死に取り組んだ。ランプレーにも様々なバリエーションが出始め、それを全体で広め、共有という流れで指導した。時間がたつにつれて、作戦タイムも短くなり、チームとして高まってきた。また、チームの中で教えあいをするチームや失敗した子を励まし、支えるチーム、そのような姿が見られるようになった。

〈授業をする上でのルール〉

【授業・大会を終えて】
フラッグフットボールの授業を通して、子どもたちは、給食時間や休み時間も作戦を考え、練習をしていた。男女関係なく、話し合う姿が多く見られ、クラス作りとして最適なものだと感じた。授業後には、「もっとやりたい」「チームの中がとてもよくなった」などの言葉が聞かれ、子どもたちにフラッグフットボールの楽しさを味わわせることができたように思う。
また、授業後には、エキスポフラッシュカップへ参加させていただき、他の小学校と交流をすることができた。フラッシュカップの盛り上がりは、素晴らしく、子どもたちは学校一丸となって応援し、懸命に取りくんでいた。
子どもたちはフラッグフットボールを通して、本気で頑張ることの良さ、チームワークの大切さ、相手チームへの礼儀、大会を運営して下さる方への礼儀など、さまざまなことを学ぶことができた。
指導するにあたり、運動量の確保、ルールの理解や指導の手順、技能をいかに身につけさせるかなどさまざまな課題があったが、カイザーズの助けもあり、試行錯誤中から、課題を解決できるよう努力してきた。まだまだ指導力不足な面があり、できていない部分が多いが、これからも実践していくことで、よりよい指導方法を探っていきたいと思う。
今回、フラッグフットボールをするにあたり、様々なアドバイスや連絡をして下さった池下さん、いつも子どもたちを楽しませてくれるカイザーズの皆さん、そして大会を運営してくださった方々、本当にありがとうございました。

エキスポフラッシュカップへお礼状が届きました

エキスポフラッシュに参加して
私は正直、運動がダメダメです。でも、フラッグフットボールは、すごく楽しくて大好きです。大会があると聞いて、私は参加することを決めました。自分がチームの足手まといなりそうだったけど、出てみたらカイザースの人にパスが上手と言われて、パスをする技がその場でできるようになりました。試合で技が上手に決まるかすごく心配だったけど、うまく決まったときメッチャうれしかったです。私は、この大会に出て活やくできたから、とても良かったです。この大会のおかげで、フラッグフットボールがまた好きになりました。ありがとうございました。

エキスポフラッシュに参加して
すごく楽しかったです。色々な学校の人たちと交流ができて、良い経験だったと思います。試合をしている時、応援をしてくれているので、勝ち進めました。このエキスポフラッシュカップは仲間のは大切さが感じられる行事だと思います。また、カイザースという有名なチームが来て下さるので、正確なゲームができます。エキスポフラッシュを毎年してほしいと思いました。
初めは意味のわからないゲームだと思っていたけれど、練習しているうちにフラッグフットの楽しさが分かります。小学校でクラブを作ってほしいと思いました。ぜひ、来年もエキスポフラッシュを続けてください!

エキスポフラッシュに参加して
他の学校の人たちと対戦できて、良い経験になったし、フラッグフットボールも好きになれて良かったです! カイザースの人にもまた会えてうれしかったです。それに、6位になれてトロフィーと賞状、ボールをもらえたから、来年も出たかったです。
仲間と協力した力をいかして、中学でも頑張って協力していきたいです。フラッグフットボールが大好きにありました。

エキスポフラッシュに参加して
初めてエキスポフラッシュに参加して、ちょっと不安でした。でもすごく分かりやすく、面白いしんぱんがいてとても楽しかったです。
プレー中で、自分の活躍により点が入ったり、相手のフラッグを取った時は、すごく楽しかったです。カイザースの人達がいてくれたおかげで、新しい作戦が出来たり、作戦タイムも短くなって試合に集中することができました。最後に他のチームの人と、競争したのが楽しかったです。
もし、小学校5年生だったら、来年もエキスポフラッシュに出たかったです。すごく楽しかったです!!!!

第6回京都小学生フラッグフットボール大会 観戦記

3月11日 @京都市立嵯峨野小学校
このフラッグフットボール大会は京都で行われ中では最も古く、今年で6回を数えます。
今回は京都マラソンと同日開催となり、嵯峨野小の右京区のあたりも朝から交通規制に
入っていました。渋滞を避けるため西院から嵐電で嵐山方面へ向かったのですが、日頃
は比較的空いている嵐電も、これまたマラソンの応援団で満員。それでも何とか開会式
前には会場校に到着することができました。

天気は晴れ。気温も上がり、半袖姿の小学生もたくさんいました。1年生から6年生まで
総勢150名23チームが4コートに分かれて熱戦を繰り広げていきました。小学3年生以下
は「プライマリーブロック」としてまとめ、上級生とのミスマッチを避ける工夫がされ
ていて配慮が行き届いていました。

東日本大震災から丸1年の14時46分には試合を一時中断し、会場の全員で黙祷。
全試合が終了したのは3時過ぎ。
結果は、藤森小学校ブラックウィングスが優勝、ノートルダム学院小学校Aがが準優勝。
表彰式後、全員揃って全体写真を撮り、来年再会を約束して解散しました。
 
試合後の全体写真

関連新聞記事 京都新聞3月13日(火)付け朝刊『京滋ジュニアスポーツ』

F-PJTが結成される数年も前から小学生を中心とした大会が行われていたことには驚き
とともに、よくぞここまで育てられたきたことに敬服します。
そこで、
京都小学生フラッグフットボール大会の活動経緯をフラッグティーチャーの松田さんよ
り聞き取りました。
<活動経緯>
 2005年、京都ニューセンチュリーライオンズクラブ(NCLC)が【フラッグフットボール
大会】主催を企画。フラッグフットボールを多くの方に知って頂こうと、【フラッグフッ
トボール体験会】を開催(05/11/22火@紫野高=約30人・06/1/21土@京精大=約50人)。
 2006年度中に【大会】を開催へ、小中学校教員向けに【フラッグフットボール指導者
講習会】を開催(06/6/17土@京教大=約20人・06/8/19土@京教大=約40人)。
講習を受けた先生の反応を踏まえ、小学校の卒業イベントとなる2007年3月18日(日)に
嵯峨野小学校グラウンドで【第1回京都小学校フラッグフットボール大会】を開催。6小
学校(京都市立嵯峨野・京都市立二条城北・京都市立安朱・京都市立大宅・城陽市立古川
・私立雲雀丘学園)から10チーム約90人が参加。優勝・準優勝・3位チームの表彰に加え、
「脱勝利至上主義」から準々決勝以前に敗退チームからフェアプレイ特別賞を表彰。
 2008年3月9日(日)に嵯峨野小学校グラウンドで【第2回京都小学校フラッグフットボ
ール大会】を開催。6小学校(京都市立嵯峨野・京都市立二条城北・京都市立大宅・城陽
市立古川・京都市立藤ノ森・私立雲雀丘学園)から14チーム約120人が参加。
 2009年3月15日(日)に嵯峨野小学校グラウンドで【第3回京都小学校フラッグフット
ボール大会】を開催。7小学校(京都市立嵯峨野・京都市立二条城北・京都市立大宅・城
陽市立古川・京都市立藤ノ森・米原市立坂田・高槻市立五領)から17チーム約140人が
参加。       

ここまでの経過は京都ニューセンチュリーライオンズクラブのHPが詳しく説明しています。
 http://kyotonclc.sblo.jp/category/162197-1.html

 NCLC撤退で継続危機も、京滋グラスアメリカンフットボールリーグ(KGL)や関西学
生アメリカンフットボール連盟京都プロジェクト(京都PJ)の協力を受け、クラブチー
ムにも門戸を広げて、2010年3月14日(日)に嵯峨野小学校グラウンドで【第4回京都
小学生フラッグフットボール大会】を開催。5小学校(京都市立嵯峨野・京都市立二条
城北・京都市立藤ノ森・米原市立坂田・私立ノートルダム学院)と3クラブ(オールドリ
バー・草津・京田辺)から19チーム約150人が参加。
 2011年3月13日(日)に嵯峨野小学校グラウンドで【第5回京都小学生フラッグフッ
トボール大会】を開催。初実施の小学3年生以下「プライマリー」も含めて、5小学校
(京都市立嵯峨野・京都市立二条城北・京都市立藤ノ森・私立ノートルダム学院・高
槻市立五領)と3クラブ(草津・京田辺・京都ベアーズ)から21チーム約150人が参加。
 2012年3月11日(日)に嵯峨野小学校グラウンドで【第6回京都小学生フラッグフッ
トボール大会】を開催。4小学校(京都市立嵯峨野・京都市立二条城北・京都市立藤ノ
森・私立ノートルダム学院)と4クラブ(草津・京田辺・京都ベアーズ・京都ギャング)
から23チーム約150人が参加。
現在、日本フラッグフットボール協会(JFFO)京都支部が母体となり運営されている。
以上

第2回エキスポフラッシュカップの模様 YOUTUBEへ

産経新聞大阪本社 写真報道局スポーツ担当竹村様のご厚意により
第2回エキスポフラッシュカップの模様がyoutubeにアップされました。
次のアドレスに掲載されています。どうぞご覧ください。
「第2回エキスポフラッシュカップ」で検索しても大丈夫です。

URL
http://www.youtube.com/watch?v=zMKx_PDKbgU&list=UU1zYGo1jIIjMVDTLL3dydow&index=1&feature=plcp


photo takeshi
 

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京都女子大学現代社会学部
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神戸大学附属住吉小学校 主幹(副教頭)
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草津市立山田小学校
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鴨谷 真
日本フラッグフットボール協会 西日本支部(支部長)